2.有明佐賀空港の国際空港化


 21世紀は、ヒト・モノ・カネの国際的な交流が進み、国際的な物流や人事交流の拡大を反映して国際航空需要が飛躍的に拡大すると予測されている。このような経済の世界進展の拡大に対応するために世界中において複数の滑走路を持った大規模国際空港の建設が進んでいる。そして、我国においても安い建設費による安い着陸料金、安全性・利便性の高い国際競争力のある国際空港の建設が必要となっているのである。
 大規模国際空港の例をアジアで見ると、シンガポールのチャンギ国際空港は4,000メートル滑走路2本、1,663haであり、マレーシアのクアラルンプール国際新空港は4,000メートル滑走路2本(将来は4,000メートル滑走路2本を追加予定)、10,000haであり、タイのバンコク国際空港は3700メートル4本、3,200haを計画中である。また、中国の、香港国際空港は3,800メートル2本、1,248haであり、上海浦東国際空港は4,000メートル滑走路1本(将来は4,000メートル滑走路3本を追加予定)、3,200haである。
 これに対して、日本の国際空港は、新東京国際空港は4,000メートル滑走路1本、1,065ha、日本では最も新しい関西国際空港でさえも、3,500メートル1本、510haと滑走路は1本しかない貧弱な国際空港である。これは、用地買収の費用が膨大であり、あるいは埋め立て方式によって長い時間と膨大な建設費用の結果である。九州の福岡国際空港もまた2,800メートル1本の貧弱な国際空港であることは否めない事実である。新しく建設予定の中部国際空港は、4,000メートル滑走路2本、700haの建設を目標としている。日本経済の発展のために、そして九州経済の発展のためにも九州における国際空港が大規模国際空港として極力少ない建設費用のもとで建設されるためには、時間と費用の両条件からも有明佐賀空港の国際空港化計画だけがその任に耐え得る国際空港建設用地なのである。

 

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